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家づくりレポート

配筋検査が無事完了しました👏

コーディネーターの浦田です!
今月からいよいよ着工したS様邸✨
先日無事「配筋検査」が完了し、“問題なし”という結果をいただきましたので、基礎工事前編、着工から配筋検査までの大まかな流れを振り返ってご紹介したいと思います!

① 地縄張り・遣り方


まず始めにやるのは、
建物を建てる位置を縄を張って確認する「地縄張り」(じなわばり)
昔は言葉通り縄を使っていましたが、現代ではビニールひもを使う会社がほとんどですね。
地縄張りの後は杭や板で地縄を囲って建物の位置や基礎の高さを明確にする「遣り方」(やりかた)という作業が入ります。
この2つの作業は基礎工事の最初の工程ですし、建物の位置は少しでもズレると建築基準法に引っかかってしまう可能性もあるので、丁寧に行っていきます。


② 根切り(ねぎり)


次は基礎をつくるために地面を掘る掘削工事「根切り」(ねぎり)
敷地を切り開くために地面の下にある植物の根を切る、というのが名前の由来なんだそうです。
種類は主に3種類。
柱などの独立基礎の部分だけを掘る「つぼ堀り」
布基礎のフーチング基礎のために帯状に一部分を掘る「布堀り」
 ベタ基礎のために全体的に掘る「総堀り」または「ベタ掘り」
当社は床下全面を鉄筋を入れたコンクリート基礎で覆う「ベタ基礎」を採用しているので、ほとんどが最後の「総堀り」になります。

ちなみに、このくらいのタイミングで、地鎮祭の際に神主さんから預かった「鎮め物」(しずめもの)という土地の神様を鎮めるための捧げものを土地の中央に埋めます。
中には日本古来の神道にのっとった「人形」「鏡」「矛」「盾」「玉」「長刀」「小刀」の7種をもしたものが入っているそう。(ちょっと中身が見てみたいですが、神様への捧げものですから開封は厳禁です…!)



次は砕石(さいせき)という小さい石を敷き詰めて地盤を安定させる「砕石敷き」
根切りで土を掘り返すと土が乱されて隙間だらけになってしまいます。
このままだとそのわずかな隙間から沈下してしまう可能性があるので、隙間を埋めるために砕石を敷き詰めて整えるのです。
そうして地盤を整えたら、地面からの湿気が基礎に侵入しないよう「防湿シート」を敷き、「捨てコンクリート」(略して捨てコン)を流して足場を固めます。
捨てコンは土台をつくるための土台で、建物の強度に関係しないその場限りのためのものなので、コンクリートの強度を上げるための鉄筋は入っておらず、現場によっては使用されないこともあります。


④ 基礎配筋


さあ、いよいよ基礎づくり前半の山場「配筋」です。
そもそもですが、基礎は鉄筋コンクリートでできています。
鉄筋コンクリートは、鉄筋の「引っ張っても変形しにくい」という特性と、コンクリートの「圧縮しても変形しにくい」という特性の2つを併せもった鬼に金棒的な構造です。
基礎は文字通り“家を支える”絶対に変形してはいけない部分ですから、何があっても変形しないよう、強固な特性をもつ鉄筋コンクリートを使うんですね。
というわけで、その鉄筋コンクリートのまずは「鉄筋」部分を組んでいくのが「配筋」になるわけですが、配筋は基礎の寿命や強度に直接影響がある非常に重要な工程なため、鉄筋の厚みから組む間隔まで建築基準法などで厳しくルールが決められています。
ミリ単位でズレがないよう、事前に設計士さんがつくった精密な配筋図をもとに丁寧に組んでいくんです。



さきほども書きましたが、配筋は基礎の寿命や強度に直接影響がある非常に重要な工程なので、図面通りの本数・配置で組んであるか、鉄筋の間隔や高さに間違いはないか、第三者機構を入れて検査してもらいます。
第三者に見てもらうことで、忖度なく検査ができるためお客様にも安心していただけます。
ちなみに、検査員さんから「プロ・スタイルさんの施工はとても丁寧ですね」とよく褒めていただけるのがちょっとした自慢です(/ω\)
丁寧にやるのが当たり前なんですけどね!


寸分違わず組まれた鉄筋、美しい…!



基礎工事前半のご紹介、いかがでしたでしょうか?
ようやっとこれで半分!
次回は後半!
いよいよコンクリートを流して基礎らしい形をつくっていきます。
雨が降ると作業が難航するので、晴れることを切望…!

それでは、また次回!