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家づくりレポート

S様邸・基礎が無事完成しました✨

コーディネーターの浦田です!
7月に着工した新築・S様邸✨
先日無事、基礎と土台が完成しましたので前回に引き続き、今回は基礎工事の後編、そして続く土台工事の様子をご紹介します!
前編を見ていない方はこちらからぜひご覧ください⤵




基礎コンクリート(略して基礎コン)を流して固めるために、まずは型枠を組みます。
この型枠は木製または鉄製のものが使用され、あらかじめ計算してつくたれた設計図に従って組み立てられます。
型枠が組めたら、コンクリートを流す前に建物の構造材と基礎をつなぐ「アンカーボルト」という部材を設置します。




さあ、いよいよコンクリートを流していきます。
コンクリートは気温によって強度が変わってしまうため、天候や季節に合わせて配合を調整して流します。
この作業を「コンクリートを打つ」とか「コンクリート打設」と呼ぶんですが、なぜ流す瞬間は液状のコンクリートを“打つ”という表現をするのか、疑問に感じたので調べてみました。

そもそもコンクリート打設は、ただ単にコンクリートを流しているのではなく、「バイブレータ」という機械を使ってコンクリを振動させながら作業を行っています。
こうすることで、余分な水分や空気を外に出し、隅々までコンクリートが行き渡るようにしているんです。
この作業を行わないとコンクリが固まった後に「じゃんか」という空気の穴ができてしまって基礎の耐久性に大きく影響が出てしまいます。

この作業、昔はバイブレーダのような機械がなかったため、ハンマーや竹などを使って叩いていたらしく、これが「打設」という言葉の由来だそうです。

ちなみに、↑こちら画像のひょこっとつくしみたいに生えているのが先ほど解説した「アンカーボルト」です。


コンクリートを流したら、急激な乾燥や温度変化、風雨や直射日光から保護して、十分な強度が確保できるまで一定の期間日数を置きます。
これを「養生」と呼びます。
置いておく期間は冬場なら5日、夏場なら3日ほどです。
そうして無事、コンクリが固まったら型枠を外していきます。
ひび割れやアンカーボルトの歪みがないことを確認したら、基礎完成です!




基礎ができたら次は土台をつくっていきます。

まずは、基礎の上に「基礎パッキン」という床下の換気を良くし、コンクリートが吸った湿気を土台に伝えないための樹脂製の部材を敷きます。
昔は、基礎コンクリートに40m×20cmほどの床下換気口をつくって、そこから通風・換気を行なっていました。
(となりのトトロで小トトロと中トトロを追いかけてメイちゃんが覗いているのが床下換気口ですね)
しかし、この工法だと部屋の隅は換気が行なわれにくかったり、基礎がひび割れを起こしやすくなったりなど、問題が多かったので、最近の新築はほとんどこの基礎パッキンを用いるようになりました。

基礎パッキンが敷けたら、土台を基礎の上に敷いていきます。
ここで、先ほど上で解説したアンカーボルトが活躍し、基礎と土台をしっかり固定します。

次に、土台だけだと床を支えるのに不十分なので、「大引き」という木材を組んでいきます。
この大引きは「銅製束」というその名の通りシロアリに侵食されないために金属でできたの部材で支えます。



次に土台と大引きの間に床用断熱材を敷いていきます。
床にしっかり断熱材を敷くことで、気密性・断熱材を高め、湿気やシロアリの侵食も抑えられ、より長くより快適に暮らしていただけます。

そしてその上にフローリングなどの床仕上げの土台となる「床合板」を一面に張っていきます。
在来工法だと本来は大引きの上に「根太」という床を支える補強部材を敷いて、その上に下張り用床板を張ります。
ですが弊社では、根太を無視して大引きの上に直接合板を張り付けることで、床面を一体化し水平性を高め、地震や台風時に受ける床面の横揺れやねじれに強くなる工法を採用しています。
この工法を「根太レス工法」「剛床工法」と呼びます。




そんなこんなで、無事基礎と土台は完成!

文章を書きながら、学生時代、建築基礎を教えてくれた先生が基礎づくりはシフォンケーキのレシピとほぼ一緒と言っていたのを思い出しました。
型枠に生地を流して、空洞ができないように空気を抜いて、焼いたらしばらく寝かせて、型から抜く…
確かにほぼ工程が一緒ですよね!

ここでなぞかけを一つ。
「家づくり」とかけまして「お菓子作り」ととく
そのこころは?
どちらも「人を幸せにできる」でしょう!

…お目汚し失礼いたしました💦

来週はいよいよ上棟!
家づくりの大きな節目の一つです。

お天気と暑さは心配ですが、ケガや熱中症に気を付けて頑張ります!
それではまた次回!