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家づくりレポート

S様邸・祝!上棟✨

こんにちは!
コーディネーターの浦田です!
7月に着工した新築・S様邸✨

先日、家づくりの大きな節目の一つ「上棟」が終わりましたのでその様子をご紹介します!



辞書には、
「家を建てるとき、骨組みを組み立て、最上部に棟木 (むなぎ) を上げること。」
とあります。
「棟木」とは簡単に言うと三角屋根の一番上の尖っている部分を支える木材のことです。

この作業、弊社では「上棟」と呼んでいますが、地域や会社によって少しずつ呼び方が違います。
「棟上げ(むねあげ)」「建前(たてまえ)」「建舞(たてまい)」
など。

また、作業の進捗も地域や会社、それから当日の天候などによって少しずつ違います。
基本は、1日で全ての骨組を完成させるところまで進めますが、少しでも作業を早く進めるためと、雨風を防げるように、弊社では屋根板や壁のボードまで1日でつけてしまいます。

1日で家の形ができるなんて、すごいですよね!
家の形が出来ていく様子は圧巻😮
職人さん達の無駄のない動きや腕のよさは本当に尊敬です✨




本来は、上棟が終わった(棟木を取り付け終わった)タイミングで「上棟式」という行事が行われます。
「上棟式」は工事が無事に進んだことへの感謝と職人さん達への労い、そして完成までの工事がうまくいくようにを祈願するための行事で、地鎮祭と違って神主さんなどは呼ばず、棟梁(大工さん・職人さんのリーダーや現場監督)か施主が取り仕切るのが一般的です。

地鎮祭もそうですが、これはあくまで施主の意向でやることもやらないことも出来るので、最近は費用や時間の削減のためにやらないところも増えています。

が、作業を頑張ってくれている職人さんたちを労ってこの先も良い仕事をしてもらうため、これから10年単位で付き合うことになるご近所さんへのご挨拶や交流の機会にもなるため、出来るだけ節目の行事は大切にしたいと私たちは思っています。

そこで、弊社では上棟式を簡略化して行っています。
まずは本来の、一般的な上棟式の流れからご紹介しますね。

① 棟梁が、棟木の上に上棟飾り(幣串)をつける
② 祭壇に飾り物を飾り、御幣(ごへい)や神饌物(しんせんぶつ)を供える
③ 「四方固めの儀」(施主または棟梁が家の四隅の柱に、酒・塩・お米・水などをまいて清める)
④ 二礼二拍手一礼して、これからの工事が無事進むよう祈願する
⑤ 施主が挨拶をして乾杯
⑥ 施主が関係者にご祝儀や引き出物、差し入れ等を配る

地域差がありますが、以上が大まかな流れです。
また場合によっては、お祝いの餅・お菓子・小銭などを撒く、「散餅銭(さんぺいせん)の儀」が加わることもあります。

私は小学生の頃一度この散餅銭の儀に参加したことがあるのですが、おでこに結構固い餅が直撃して大泣きした記憶があります…😅


さて、これを弊社では簡略して、①と④のみ行っています。
⑥に関してはお施主様のご厚意ですので強制はしませんが、いただけると職人さんたちはとても喜びます!

今回のS様は暑い中頑張ってくれているから、と飲み物を差し入れてくださいました!
ありがとうございます!


上棟式の流れ①にある上棟飾り「弊串」、皆さん見たことありますか?
「幣串」は神様の乗り物、または神様の心が乗り移るものとされています。
これから何十年も家を守ってもらうための神様の別荘みたいなものですね。
現在はコンパクトなサイズですが、昔はもっと豪華で大きく、豪華さで棟梁が競う…なんでこともあったみたいです。
社寺仏閣の建設や、信仰深い方がお施主様の場合は、今でも豪華に飾って上棟式も大々的にやるみたいなので、ご近所で上棟がある際は覗いてみると面白いかもしれません!

さて、この幣串、弊社では半手作りさせていただいています。
「半」と言ったのは、簡単につくれるキットが売っているからです。
必要な物は全部入っているし、説明書も入っているから便利!
(最初は説明書を読んでも意味がよくわからず、苦戦して1時間くらいかかっていましたが、今回は20分くらいで完成しました!)




さて現場の様子に戻りまして、柱の上部をよく見てみると、何か文字がかかれているのが見えます。
これ、どの柱をどこに建てるかの目印、つまり柱の住所なんです。
柱の住所は「いろは歌」と数字の組み合わせでX軸とY軸の通りにそれぞれのひらがなと数字を割り振って示されます。
いろは歌は「いろはにほへとちりぬるを~」ってやつですね。


たとえば、この一番手前の柱「又と又6」とあります。
これは「と」と次の「ち」の間の通りと、「6」と次の「7」の間の通りの交点の柱という意味です。
「又」は「間」や「次」という意味をもつんですね。

ちなみに、
この柱の番付けから「いの一番」という言葉が生まれたのだそうですよ!



いかがだったでしょうか?
上棟のこと、少しでも詳しくなって頂けていたら嬉しいです!

最後に先日上棟の終わったS様邸の中を少しだけご紹介して終わりにしたいとおもいます。
改めましてS様、上棟おめでとうございます✨

これから本格的に始まる工事作業。
安全に、全力で頑張っていきます!