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お役立ちコラム

断熱性のいい家を考えるなら必須!【UA値】って?

こんにちは!コーディネーターの浦田です!
皆さまの家づくりについての疑問や不安を少しでも解決できるよう、
お役立ち情報や住宅業界の新着情報を発信していく〈お役立ちコラム〉第3弾!
今回も「前回のコラム」に引き続き、住宅性能についてのお話です。

前回のコラム」では『気密性』を表す指標【C値】についてご紹介しました。
この【C値】とよく付随して注目される住宅性能に関する指標【UA値】について、
今回はご紹介いたします!


まず結論から言いますと、
【UA値】とは『断熱性能』を示す指標で、
建物内部から屋根や外壁、床、窓やドア等の開口部など建物の表面『外皮』を伝わって、
外へと逃げる熱量の合計を外皮面積で割った数値『外皮平均熱貫流率』の略語です。

簡単に言うと、『熱の逃げやすさ』を示しています。


【UA値】は「0に近いほど断熱性が高い」「熱が逃げていない」ことを示します。
では、「断熱性がいい家」のUA値の推奨基準はいくつかと言いますと、
実は地域によって少し差があるんです。

日本は四季による気温の変動が大きく、南北に長い形をしているため、
北海道と沖縄では一年を通してかなり気温差がありますよね。
そのため、日本全国を8つの地域に分けて、
それぞれの地域ごとにUA値の基準を定めています。

《主な該当地域区分》
地域1:夕張市など
地域2:札幌市、釧路市、旭川市など
地域3:青森市、盛岡市など
地域4:会津若松市、石巻市など
地域5:水戸市、青梅市、あきる野市など
地域6:東京23区など
地域7:熊本市、福岡市など
地域8:沖縄など

(参考:国土交通省HP「省エネ上位等級の創設」)


断熱等性能等級は等級2~5まで省エネ法で定められており、
社会全体で水準の高い家(断熱性の良い家)を建てて省エネ化をすることで、
脱炭素に向けて取り組もうとしています。

弊社のある焼津市を例に出しますと、静岡市は「地域区分6」にあたりますので、
UA値が0.6以下で一定の断熱性能がある=省エネ基準をクリアしているということになります。

もちろん、弊社の標準仕様のUA値は0.6以下!
今年3月にお引渡しをしたこちらの家ではなんと、UA値=0.45を記録しました✨
UA値=0.45は前々回のコラムで紹介した高気密・高断熱の新基準【HEATO20】でG2グレードをクリアする数値なんです!
【HEATO20】についてはぜひ前々回のコラムをご覧ください!


「UA値が低い=断熱性が高い」家がを建てるには、それなりに施工費用がかかってしまいます…
それでも、弊社はお客様に「より長く」「より快適に」暮らしてほしいから、
標準仕様を高く設定し、断熱性の高い家を施工しています。

では、「UA値が低い=断熱性が高い」と具体的に何がいいのか?
メリットを大きくわけて5つ、ご紹介します。



「UA値が低い=断熱性が高い=熱が逃げにくい」ということは、
冬は家の中の熱を逃がさず、外の寒さを入れにくい
夏は外の熱を入れにくく、家の中の涼しい空気を外に漏らしにくい
つまり、一年中室温差が少なくなるため、
廊下に出た瞬間に寒さで「ヒエッ」となったり、
夏に外から帰ってきて部屋のドアを開けた瞬間に「もわっ」としたり
など、不快な思いをせず、とても快適に過ごせます!

2.光熱費が抑えられて省エネ!


ありとあらゆるものが値上がりしている現代…
生活している上で毎日どうしてもかかってしまうけれど、
どうにかして抑えたい費用ランキング上位に君臨する「光熱費」
断熱性が高いと、エアコンで暖めたり冷やしたりした空気を
外に逃がしにくくなるため、夏でも冬でもエアコンをガンガンにかける
必要はなく、効率よく部屋を暖かく/涼しくできるため、
「光熱費」を極力削減でき、家庭の負担を抑えることが出来るのです!

3.結露が発生しにくく、家の寿命がのびる!


家の寿命を縮める原因の多くが「結露によるカビの繁殖」
断熱性の高い家を建てると、部屋の温度だけでなく、
湿度もコントロールすることが出来るため、
結露によるカビだけでなく、湿気によるダニの発生も
抑制することができる
んです。
カビやダニはアトピーやアレルギーの原因物質なので、
結露を防げると家の寿命だけでなく、家に住む人間の
寿命・健康も良くなりますね!


4.遮音・防音性が高い!


住宅街や道路に面した土地に家を建てるとなると、
車やバイクの走行音、工事の音、ご近所さんの話声、
ペットの鳴き声、野良猫や鳥の声etc…
「騒音問題」は切っても切れない、しかも、
なかなか音を発している側にはどうにかしてもらうのが
難しい問題ですよね。
断熱性をよくしようとすると、厚い断熱材を壁や柱の隙間に
隙間なく敷き詰めるため、遮音・防音性が高くなります。
外の音を気にせず快適に過ごせるようになりますよ。

5.効率的に換気が出来る!


断熱性が高い家は必然的に気密性の高い家にもなります。
近年建てられる家は、すべての部屋の空気を循環させて換気する
「24時間換気システム」などを搭載することが「改正建築基準法」で、
義務付けられています。
この換気システムは気密性が高いほど換気の効率が良くなるため、
断熱性が高い=気密性が高い=換気効率が高い
ということに繋がるのです。
窓を開けなくても換気が効率よく24時間行えていると、
シックハウス症候群のリスク軽減や花粉・PM2.5などの有害物質
の侵入を防ぐことも出来ます!



今回は断熱性能を示す指標【UA値】についてご紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか?

家を建てたいと思った時、
「より長く」「より快適に」過ごしたいのなら、
ぜひ【UA値】のことを思い出して、施工店を選ぶ
基準にしていただけると嬉しいです!

また、UA値に付随して
【C値について】
【HEATO20について】
も知っておいて損はないので、まだ見ていない方は
ぜひご覧ください!

それではまた次回!